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ロックマン(FC) レビュー

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1987年にカプコンから発売された横スクロールアクションゲーム。

主人公ロックマンが世界征服を企むDr.ワイリーを倒すため、ワイリーに操られたDr.ライト製の兄弟ロボットとの戦いが幕を開ける。

 

複数機種でプレイできるのだが、今回は2016年発売の「ロックマンラシックス コレクション」(PS4版)収録分のレビューとなる。

 

よかった部分

完成されたシステム

1作目にしてロックマンのシステムは出来上がっている。

ロックバスターのショット攻撃を使いながらジャンプアクションで攻略するシステム。

複数のステージから自由に選択し、ボスを倒してボスの武器を入手。すべてのボスを倒して最後のワイリーステージを攻略するゲームの流れ。

このシステムはロックマンシリーズの基礎として、今もずっと続いているのはすごい。

 

ちゃんとクリアできる難易度

1987年当時のアクションゲームと考えると、きちんとクリアできるように設計されている。

・コンティニューが有限でもなければ隠しコマンド入力でもなく、無限に行うことができる。

・体力ゲージ制で、道中のザコ敵から回復アイテムが入手できる。

・ボスから入手できる特殊武器が別のボス相手に対して弱点となり有利に戦える。

・1ステージはそこまで長くないため、練習ができる。

同年代のカプコンのアクションゲームといえば、「必殺無頼拳」「ブラックドラゴン」「虎への道」などの高難度のアーケードゲームであった。

それらと比べると、頑張ればちゃんとクリアできるゲームデザインなのだ。

 

悪かった部分

難易度が高い

上記ではああは語ったが、ロックマンシリーズとして考えると非常に難易度が高い。

原因は複数考えられる。

 

・操作性の悪さ

移動中に止まると数フレーム滑ってしまう。正確なジャンプが求められる場面が多いため。この操作性ではミスが発生しやすくなってしまう。

また、ダメージ時のノックバックが長く、非操作時間も長いことも問題である。穴を飛び越えるためにジャンプした際、体当たりしてきた敵と衝突するとそのまま穴に落ち1ミスとなってしまう。

 

・被ダメージが大きすぎる

普通のザコ敵でも2,3目盛り減らしてくるのだが問題なのはボスである。

エレキマン、アイスマンが特に攻撃力が高く、数発攻撃をもらうとすぐに1ミスになってしまう。

ワイリーステージでも、おなじみイエローデビルやコピーロボットが攻撃力が高くいやらしい攻撃をおこなってくる。

一応弱点を付けば、逆に大ダメージを与えることができるので、回避と攻撃をキチンとできればなんとかなるレベルではある。

 

・ステージギミックが嫌らしい

エレキマンステージ最初の連続ジャンプ。

ガッツマンステージのジャンプタイミングが図りづらいリフト移動。

アイスマンステージの消える床の連続移動、その後にあるランダム移動しながら攻撃してくるリフトの連続移動。

最初に選べるステージでも難易度が高いギミックがあり、操作性の悪さが加わることで難易度が更に上昇する。

ワイリーステージではそれに加え、復活ボスを倒さないとならないためダメージを受けないよう攻略しなければいけない。

 

他にもあるが、これらの要素が重なることで高難易度アクションになってしまっている。

 

特殊武器の性能差が激しい

ボスから入手する特殊武器だが、使えるものとそうでないものがはっきり別れてしまっている。

というより、サンダービームが便利すぎる。攻撃範囲の広さ、攻撃力の高さ、ギミック破壊能力と欲しいものが全てある。武器エネルギーに限りはあるが道中、ボス戦等使うところは多い。

逆に、ハイパーボムが可哀想なぐらい使えない。爆弾を投げるのだが敵に当たってもダメージは与えられず一定時間待って爆発、となんとも微妙なもの。使える場面もガッツマン戦に使うだけしか思い浮かばない。

どの武器もあるボスに対して弱点となるので出番自体はあるのは救いではある。

 

クラシックコレクションの利点

いつでもセーブが可能なため、パスワードがない今作にとって非常にありがたい。

アップデートによって巻き戻し機能がついたため、ミスをなかったことにできるようになった。特に落下によるミスをフォローできるようになったのが大きい。

 

まとめ

一番最初の作品のため、まだまだ遊びづらい部分は大きい。

何度もプレイして技量が上がればクリアできるバランスのため、シリーズの始まりを体験したいならばプレイするのもいいでしょう。

今はクラシックコレクションによって現行機でいつでもプレイできるようになっている。いい時代になったものである。