1988年にカプコンから発売されたロックマンシリーズ2作目。
Dr.ワイリーが自身のロボットを引き連れ再び世界征服を企む。今、ロックマンとDr.ワイリーの戦いが再び始まる。
複数機種でプレイできるのだが、今回は2016年発売の「ロックマン クラシックス コレクション」(PS4版)収録分のレビューとなる。
よかった部分
改善されたシステム
前作ロックマンの悪かった部分が改善されている。
まず操作性が向上しており、ジャンプ後少し滑る感覚は残っているもののコントローラーの入力に対して素直に動いてくれるようになっている。
また、ダメージを受けてもノックバックが短くなり、すぐに行動できるようになったので無敵時間でゴリ押しができるようになった。
ダメージ自体も前作に比べて少なくなり、アイテムも落ちやすくなったのでステージを進めやすくなった。
豊富なステージ
前作と比べてステージ数が増加している。
初期8ステージ、ワイリーステージ5つと合計13ステージを攻略することになる。
前半8ステージにはいやらしいギミックも少なくそこまで長くないため、何度もプレイすれば華麗に攻略できるようになっている。
サポートメカの存在
一部ステージをクリアするとライト博士からサポートメカ「アイテム1号、2号、3号」を貰える。
これはロックマンの移動をサポートするもので、前作のマグネットビームをより細かく使いやすくしたものになる。
これを使うことで一部ステージギミックを無視できるようになったり、ショートカットが可能ができるようになるため、より楽にプレイができた。
パスワードシステム
ステージ数が増えたことでプレイ時間も増加した今作。だが、前作とは異なりパスワードによってプレイ状況をセーブできるようになった。
慣れれば短時間でクリアできるが、途中セーブができるようになったのは非常にありがたい。
悪かった部分
ワイリーステージの難しさ
前半8ステージもヒートマンステージの連続消える床やクイックマンステージの即死レーザー地点という高難度ギミックは存在したが、ワイリーステージからよりいやらしいステージギミックとボスに苦戦させられる。
ワイリーステージ3の水中トゲ回避地点、ワイリーステージ4の落とし穴+トゲ、トゲ+リフト地点と8ステージにはなかったギミックによってミスが増えてしまう。
ボスについてもステージ2のピコピコくんの異常な高火力、ステージ4のクラッシュボムでのみ破壊できるブービームトラップと高難度のボスも存在する。
また前作同様、ワイリー城ではステージをクリアしても武器エネルギーが回復しないため必要な武器エネルギーが0になってしまったら回復に時間がかかってしまう。一応ゲームオーバーになれば全回復するがE缶はなくなってしまうというデメリットもある。
メタルブレードが万能すぎる
ボスから入手する特殊武器についてだが、メタルブレードが強すぎる。
8方向に攻撃可能であり、ザコ敵からボス敵までダメージが通り、燃費がよく連射できるという有能ぶり。
さらに、メタルマンステージもバスターのみでクリアしやすいのでゲーム開始からすぐに入手できるのも利点。
一応他の武器も使える場面はあるのだが、基本はメタルブレードのみで進めることができる。
初心者向けに作られた武器という感じだが、他の武器の出番が奪われてしまっている。
クリアステージは再プレイ不可
今作は一度ボスを倒したステージは二度と挑戦できなくなっている。
ステージ内にはHP全回復アイテムのE缶が配置されているのだが、一度クリアしたらもう回収できなくなる。またE缶はゲームオーバーになったら全て没収されるので使うタイミングが重要になる。
これについてはゲームの難易度を上げている要因になっていると感じた。
まとめ
さすが名作と言われるだけあって非常に遊びやすくおもしろい。
後半の高難易度部分も何度も挑戦すればクリアできるレベルとなっており、実際クリアできたときの達成感は大きい。
初めてロックマンを触るならば今作が候補の一つにあがるのは間違いないだろう。